玉ネギの巣窟

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我々はアニメポプテピピックとどう向き合うべきなのか 〜クソアニメという概念〜

やってくれたな。

 

というわけでアニメ「ポプテピピック」1話を見て突発的に書き始めたクソ記事です。突発的なので短いですしまとまってないとは思いますが、しかし書かねばならぬと僕が思った。

大前提としてこの記事を読むにあたってアニメ「ポプテピピック」1話をしっかりと見ていただきたい。きっちりと、目をそらさず、最初から最後まで、一切飛ばすことなくだ。

なに、ニコニコで見れますしAmazonプライムでも見れます。見る媒体はいくらでもあります。

だから見ろ。逃げるな。

 

見たな?では本題だ。

 

1.これはなんなのか?

......うん、開幕でこの疑問を出さなければならないような存在だけど、まあ多分アニメでしょう。同じ展開を声優だけ変えて三十分で2週目するとか声優が事前の告知と違うとか実写が挟まってるとかopと次回予告が別アニメとかもう色々わけが分かりませんが、多分アニメです。

 

2.これはクソアニメなのか?

おそらくは。

少なくとも見たままの直感で語るのであれば、ポプテピピック1話は紛うことなきクソアニメです。

視聴者をおいてけぼりにするシュールギャグの数々、危険にも程がある上にチョイスが細すぎて伝わらない選手権状態なパロネタの連打、そもそもopとか事前情報とかガン無視、極めつけはやはり同じ展開を声優変えたとはいえ2回やる。

観ている側を虚無に叩き込み、体感時間を無際限に引き伸ばし、視聴後の謎の倦怠感と時間を無駄にした感じはクソアニメのそれでしょう。

しかし我々はここで『クソアニメ』とは一体なんなのか?ということと向き合う必要がある、と私は考えます。

 

3.クソアニメとは

クソアニメの具体例はあげますまい。

クソアニメとは(視聴者側の視点で語るならば)観ている側が面白いと思えないものであると単純に面白いと思えないものであると単純に結論つけられます。

例えば役者が大根すぎて見ていられない。例えば脚本が破綻しきっている。例えば作画が崩壊しすぎて訳が分からない。様々な理由こそあれど、見た時間を無駄にしたと感じるものこそクソアニメ。

しかしこれは一方的な視点が過ぎます。

アニメというのは受け手だけで成立するものではない。作り手の視点も、アニメについて論ずるのであれば語らねばならない。

 

では作り手におけるクソアニメとは?

売上、利益を出せない。悪評ばかりになる。

しかしこれは結果でしょう。

受け手側に面白いと思わせられなかった事、見ていたくないと思わせた事。

すなわち、アニメを作った目的を達成出来なかった事。

これが作り手側にとってのクソアニメではないか?と僕は考えます。

 

4.では、ポプテピピックは。

ポプテピピックは、他の作品とそもそも異質な存在であると言えます。

クソであれ、という宿命を課された、マンガ界における異端です。ありとあらゆる広告に『これはクソである』という文面が飾られる程です。クソでなければポプテピピックでなく、ポプテピピックであるならばクソでなくてはなりません。

ではアニメポプテピピックは。我々がクソであると認識したアニメは。

『クソである事を宿命つけられた漫画』をアニメにしたそれは。

『クソであれ』という目標の元作られたのでではないだろうか。

であるならば、我々がそれを『クソアニメ』と認識した時点で、制作陣の狙いは達成されたことになり。

ここに、『受け手にとってクソ』でありながら『作り手にとって成功』という、矛盾めいた2面性を持つ狂気のアニメが誕生したことになるのではないのでしょうか。

クソでありながら成功作、という、うん、えーと、僕も何を言ってるのか分からなくなってきた。

まあとにかく、とてもわけのわからないものが爆誕したということです。

 

5.我々はポプテピピックをどう見るのか

クソアニメやクソ映画は、それはそれとして楽しみ方がある、というのは近年広く知られるところでしょう。

設定の齟齬、大根演技を笑い飛ばしながら見る、というのはまあ健全な楽しみ方だとはいえないでしょうが、しかしぶっちゃけ並の作品を見るより面白いんじゃねえの?というのは僕の体感です。いやマジで。1回実写版『デビルマン』あたりで試してみ?ハードル高ければ『貞子3D』でもいいっすよ?

しかしポプテピピックを見るにあたり、この見方は通用しません。

 

なぜならポプテピピックはツッコミどころがないからです。

役者は一流です。大根とは程遠く、見事に各キャラクターを演じきっています。

作画は美麗です。少々綺麗すぎるくらいです。

設定の齟齬も脚本の破綻もありません。なぜならそもそも脚本も設定もろくにないからです。

つまり我々は、あの映像群に対しただただありのまま受け入れねばなりません。

ツッコミを入れることすらままならず、激流のごとき不可解でシュールな映像を、「なにこの......なに?」みたいな顔をして受け入れるしかないのです。

 

でもぶっちゃけ割と面白くないですかこれ?何が面白いかって説明に困るんですけど、いやでもなんか面白いんですよアレ。なんか見ててンフッってなるっていうか。2週目も声が違うだけでなんか面白いっていうか。僕も気がついたら2回目見てましたし、2回目普通に楽しんでましたし。いやなんで面白いかって言われても知らんです。

どちらにせよ。

我々がクソだと断じてしまえば制作陣にとって成功です。我々が面白いと思えばそれはそれとして制作陣の成功ではないでしょうか。

我々はもはや敗北しか許されていません。いや何と戦っているんだ。

 

5.今後ポプテピピックはどうなるのか

わかるかそんなもん。

いやマジで分かるか。あの1話を見て2話がどうなるのか想像できるやつがいたら紹介して欲しい。

我々はただ1話を見返したりしつつ、粛々と2話を待つしかないのです。

いや1話見てもう二度と見ねえと思ってる人も多いでしょうが、でも多分2話見ないと後悔しますよ?きっと訳分からんモヤモヤを抱えて生きていくことになりますよ?

もはやあなた方は呪われたのだ。ポプテピピックという不可解な存在に。

 

 

 

 

 

 

勢いで書いたら思ってた以上に筆がノッてしまった上、正直何を書いているか分からなくなってきました。

しかしまあ、結局どうすればいいのかわからないというのだけは確かです。いや本当に。クソ作品というものに対するスタンスそのものを問われている。どうしよ。

 

誰か助けてくれ。